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八坂大蛇ぷち

トップページにSS目次を作ってみました。クリックで開閉。
スクリプトのない環境だと表示が怪しいかもしれません。

『八坂大蛇』の続きかもしれない。
シュマさんのリクエストの早苗霖を書こうとした結果がこうなった。不思議。


霖之助 早苗 神奈子









「霖之助さんって、刀とか好きなんですか?」
「……うん?」


 霖之助はお好み焼きを食べる手を止め、顔を上げる。
 突然見つめられた早苗は、慌てた様子で手を振った。


「いえ、その……神奈子様が仰ってたんです。
 霖之助さんの刀が……どうのこうのと」
「そうか」


 特にそれ以上は聞いていないようだ。
 内心胸をなで下ろし……続いた言葉に、頭を抱える。


「それに諏訪子様も、言ってましたよ。
 霖之助さんのは太くて長いって。
 どんな刀なんですか?」
「……君はもう少し、神に対して疑問を持った方がいい」


 大きくため息。
 あの蛙はどうにかならないものか。

 ……本人に言ったところ、霖之助になら滅茶苦茶にされてもいいんだよ? なんて答えられてしまった。
 むろん冗談だとわかってはいるが、どうも相性が悪い。

 身体の相性はともかく。


「結論から言うと、刀は好きだよ。
 芸術品として価値のあるものも多いからね」


 嘘は言ってない。
 実際倉庫には何本もの刀がしまってある。

 妖刀だったりするものも多いが……刀なのには違いない。


「そう言う君はどうなんだい?」
「私も好きですよ。
 だって格好いいじゃないですか」


 そう言って早苗は、うっとりと手にした漫画を眺めた。

 ……今彼女が読んでいるのは確かロボットもののはずだが……。

 と、そこまで考えて思い出した。

 そういえば、巨大ロボットが刀を振るうシーンがあったはずだ。
 巨大ロボの全長のさらに7倍ほどもある……なんとも浪漫に溢れる武器だった。


「外の世界では、もう刀なんて珍しいのだろう?」
「そうですね。幻想郷みたいに辻斬りする人もいないですし」
「……いや、辻斬りは幻想郷でも迷惑だよ」


 そう言って、半人前の半人半霊を思い出した。
 異変が起こると人妖問わず不安定になるものだが、彼女は特にひどい。
 ……いや、不安定さでは目の前の早苗も負けてはいないかもしれない。


「それにやっぱり、刀の出てくる漫画は人気がありますよ。数も多いですしね」
「そうか……そうだな」


 そう言って、早苗は手の中の漫画に目を移す。
 時が過ぎることしばし。


「あ、この料理美味しそう。
 今度作って持ってきますね」
「ああ。お好み焼きも美味しかったよ」
「はい。お粗末様です」


 彼女はこうやって外の料理を作ってはたびたび持ってくる。
 いつも店で漫画を読ませて貰っているお礼、らしい・

 きっかけは、漫画に載っている料理の味が気になる、と霖之助が呟いたことだった。
 たまたまそれを聞いた早苗が、じゃあ作ってきます、と答えた。

 霖之助にとって初めて見るものが多く、ある意味正体不明の料理なのだが、味は格別だった。

 レシピを知ってる料理や実際作ってみたものもあるのだが……。
 なんというか、早苗の料理はひと味違う。

 霖之助も料理の腕にはそこそこ自信があるつもりだが、こればかりは敵いそうにない。


「やはり外の世界の人間が作ると違うのかもしれないな。
 ふむ、興味深い……」
「慣れてるだけですよ。
 それに、それってまだ馴染めてないってことですか?」
「そういうわけじゃないよ」


 そういうわけではない。
 既に早苗は幻想郷に馴染んでいると思う。


「……君はそのまま馴染んでいくだろうね」
「そうですか?
 よくわからないですけど」


 早苗は既に、外の世界の現人神、という存在で幻想郷に受け入れられた。
 霖之助はそう思っている。
 だからきっと、これからも変わることはないだろう。


「でも、それはそれで嬉しいかも」
「なぜだい?」
「だって、霖之助さんに外の料理をご馳走してあげられますし」


 早苗はそう言って、照れたように笑う。

 霖之助は何か答えようとして……。


「料理も上手くて話も合う。
 理想の相手じゃないか、なあ霖之助」


 後ろからやってきた声に遮られた。
 聞き慣れた声。
 姿を見なくても誰だかわかってしまう。


「早苗、迎えに来たよ」
「神奈子様? あら、もうそんな時間ですか」
「ああ。このままじゃまた諏訪子がお腹空いたと騒ぐだろうね」
「かもしれませんね」


 苦笑を浮かべる早苗。
 駄々をこねる諏訪子の姿は、霖之助にも容易に想像できるものだった。

 そして彼女は、申し訳なさそう振り返る。


「すみません、霖之助さん……」
「ああ。早く帰ってあげるといい」
「私はちょっとこの店に用事があるからさ。
 諏訪子によろしく頼むよ」
「はい、わかりました」


 早苗の姿を見送り……ふたりになった店内で、霖之助は口を開いた。


「この店に用事、ね」
「山が私自身であるように、この店はあんた自身だ。違うかい?」
「違わないが……ずいぶん過保護じゃないか」
「本当に過保護なら、こんな危険な店にひとりで来させないよ」
「よく言うよ」


 危険なのは、こちらの身のほうだというのに。
 ……思ったが、口には出さない。

 その考えを見透かしているのか……。
 神奈子がなにやら手を動かすと、香霖堂のドアに鍵がかかる音が聞こえた。


「ねえ、霖之助」
「……なんだい?」
「早苗のこととは好きかい?」
「君の家族だ。嫌いなわけはないだろう」
「そうか……ならよかった」


 霖之助は、するすると衣擦れの音を聞きながら……。
 お好み焼きが山芋たっぷりだったのは、このためだったのかもしれないなどと考えていた。

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No title

ああもう、早苗も神奈子もかわいいなぁ。神奈子はエロイなぁ。
早苗×霖之助のネチョみたいよ、ネチョ。

つづきは、しばらくは、ないのでしょうか・・・

神奈霖は俺のオンバシラ←挨拶
このシリーズの神奈子様がエロ過ぎて信仰せざるを得ない
あとケロちゃんも

それにしても霖之助の股間の神器が1話ですっぽり収まって傷付けられてたことと、経験豊富な諏訪子から大きさを褒められてるのを総合して考えると、改めて胸の方が相当な大きさなんだなぁと染々思う秋の朝
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