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ブンキシャ! 第06.5話

ショートショート、と言うより一発ネタ。
慧霖が求められてた気がしたので。
……全く慧霖にならなかったのでそれはまた別に書こう……。


霖之助 阿求 慧音








「先日、ふと小耳に挟んだんですけど」


 文々。新聞の連載記事を書いていた阿求は筆を止め、顔を上げた。
 つられて霖之助と慧音も筆を止める。




 昼間だというのに、香霖堂の奥にあるこの部屋は薄暗い。
 もともと日当たりがあまり良くないというのもあるが、
文と阿求が持ってきた新聞や本の仕事道具、それに新聞の在庫の入った箱が積み上げられ、日光を遮っている。

 霖之助がそろそろ整理の必要性を感じてきたところで、慧音がやってきた。

 寺子屋の授業で使う新聞について意見を聞きたい、と言う彼女に
これ幸いと新聞のバックナンバーの過剰分を押しつけることに。
 苦笑していた慧音だったが、教材が増えること自体は助かるらしく、寺子屋で新聞を引き取ることに決めたのだった。

 それから何故か一緒に作業をすることになったのだが……。




「霖之助さん、歴史書を作ろうとしているそうですね」
「そうなのか? 森近」
「あ、ああ……」


 霖之助は頷きながら、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
 ほとんど人に話した記憶はなかったのだが、何故阿求が知っているのか。

 それより、よりによってこのふたりに知られてしまうとは。


「そうですか、そんなに稗田の歴史が霖之助さんに影響を与えていたなんて」
「も、もしかして私と一緒に歴史を……」


 同時に喋り、顔を見合わせる慧音と阿求。


「あら? 幻想郷の歴史と言えば稗田の歴史でしょう?」
「歴史と言えばハクタク。阿求も幻想郷縁起にも書いてたくらいじゃないか」


 にっこりと微笑むふたり。
 表情は笑顔だが、目が笑っていない。


「霖之助さんに一番影響を与えたのは私です」
「いや、ともに育った私こそが……」


 霖之助は物で隠れた狭い窓を見上げた。

 ……良い天気だ。こんな日に取材に出かけた文が少し羨ましくなるくらいに。
 こんな天気の良い日はやはり本を読むに限る。


「って霖之助さん、なに本読んでるんですか!」
「そうだぞ森近、今お前に関する重要な話をだな……」
「……重要なのか?」
「当然じゃないですか」
「当然だろう」


 反論してみたつもりだったのだが、ものすごい勢いで頷かれた。


「で、実際のことろどうなんですか?」
「どう、とは?」
「森近が一番影響を受けた人物のことだ」


 歴史の話はどこに行ったのか、と思ったが、話題が逸れたのならそれに越したことはない。

 ふむ、と考える。
 期待の籠もった目で見つめられ、少々居心地が悪いが……ここは正直に言う場面だろう。


「霧雨の親父さん……かな」

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