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香霖堂保育園

ウフフスレで出てきたネタを片っ端から入れたらどうしようもないことになった例。
セリフが誰なのかがわかりにくくなってしまった。
前半までなら大妖精とルナチャイルドルートのはずだったのに……。


香霖堂は子供で溢れていた。
もちろん目的あってのことだ。いろいろと予想外なことも起こっているようだが……。

霖之助 ……あとたくさん。







「ねーねー、これ借りていい?」
「サニー、それ面白そうね」
「あっちにたくさんあったわよ。取ってきてもいいわよね?」


 香霖堂は子供で溢れていた。
 と言っても見た目、または行動が子供と言うことだ。決して実年齢の話ではない。


「ああ、構わないよ」


 一声かけ、再び手元の本に視線を落とす霖之助。

 先日遊びに来ていたチルノが偶然外の道具の正しい使い方を見つけて以来、霖之助は一部の道具を子供たちに開放していた。
 先入観がない子供ならではといったところだろう。
 先に道具の目的を知っている霖之助では思いも寄らぬ使い方をしているときがよくある。
 そしてそれがたまに正しいこともあるのだ。

 確かに以前より賑やかになったが、面倒事が起こるわけでもなくむしろ利益が舞い込んでくる。もちろん極稀に、だが。皆無ではない。
 それに貸し出しているのは処分が決まった品ばかり。
 ダメ元なので元手はゼロ。

 被害と言えばたまに壊される売り物、くらいだろうか。
 子供たちがいれば紅白や黒白の泥棒よけになるから差し引きはプラスかもしれない。
 それでも彼女たちは来るときは来るのだが。
 それに霖之助は子供の相手をするのは昔の霊夢や魔理沙相手で慣れていた。

 どうしても散らかってしまうことは避けられないものの、対策は既に出来ている。
 残る問題と言えば騒がしいと言うことだが、それも解決していた。


「もう、チルノちゃん。あんまりはしゃぐとまた転んで泣いちゃうよ?」
「ちょっと大ちゃん、今言わなくていいじゃない!」


 店の奥にある台所から顔を覗かせたのはエプロンを着けた大妖精。


「あんたたちのおかげで忙しいったらないわね」


 そして大妖精のあとから出てきたのは、同じくエプロン姿のルナチャイルド。
 彼女たちが主に料理と後片付けを行っていた。
 ルナチャイルドはさらに消音の能力で霖之助に届く騒音の半分くらいを消去している。
 対価として食費は霖之助持ちだが、どのみち大した量ではない。


「やあ、面倒をかけるね」
「いえ、好きでやってることですから」
「私は面倒だけど」


 それぞれの反応に霖之助は苦笑を浮かべる。
 全く、子供というのは素直ではない。


「君たちも遊んできても構わないんだよ」


 やることさえやってくれれば。
 そう言外に含ませるが、ふたりは首を横に振った。


「いえ、私はお料理とか、人のお世話するの好きですし」
「うーん、私も遠慮しておくわ。どうせ家に帰ったら一緒に騒ぐんだし」
「そうか」


 霖之助は何となく懐かしくなり、大妖精とルナチャイルドに近づくと頭の上に掌を載せ、撫でる。


「えへへ」
「もう、子供扱いしないでよね」


 嬉しそうに目を細める大妖精と、照れたように口を尖らせそっぽを向くルナチャイルド。


「あー、いいなー」


 と、それを見つけたチルノが大声を上げた。


「そうだぞ霖之助。個人を特別扱いするのは良くない。皆平等に接するべきだ」
「別にいいじゃないか、それくらい。ほら、チルノ」


 やってくるなり小言を言うのは慧音。
 そんな彼女の隣でチルノは妹紅に頭を撫でられ喜んでいた。

 あまり手間がかからないとは言え、さすがに放置してばかりではなにをされるかわからない上飽きられてしまう可能性がある。

 そんなとき、彼女たちが子供たちが集まっているという噂を聞きつけやってきた。
 妹紅は慧音に引っ張ってこられた感じだったが。

 霖之助はこれ幸いに子供の相手を任せ、今に至る。
 普段はぶっきらぼうだが子供には優しく人気のある妹紅と、誰彼構わず世話を焼いている慧音のコンビはなかなか上手くいっていた。

 むしろ慧音は霖之助の世話を焼くことの方が多いような気がするのだが……。
 特に困るようなことでもないので気にしないことにした。


「ありがとー、もこー。あっちで一緒に遊ぼうよ」
「了解了解。じゃあいこうか」
「ねー、けーねー、おしっこー」
「ああ、ルーミア、もうちょっと我慢を……ではまたな、霖之助」


 なにやら慧音は名残惜しそうに手を振っていた。


「私も鍋に火をかけっぱなしだから料理に戻るわ」
「あのコンロっての、いいですね。いろんな料理にチャレンジできますよ」
「そうそう、報酬忘れないでよね」
「ああ、わかってるよ。あと3個、外の道具の使い方がわかったら……」
「予備のコンロは私の物よ!」
「あ、私もですー」


 コンロの使い方自体は山の神に教えて貰ったのだが、
比較的よく無縁塚に落ちている物のため少しくらい譲っても損失には当たらない。

 料理に戻るふたりを見送ると、後ろから声がした。


「ふふん、撫でられたくらいで喜ぶなんて子供ね」
「あんなこと言ってるよ。じゃああいつの分まで私を撫でてー」


 振り返った霖之助に、何かがぶつかってくる。
 もう慣れっこになったそれを、霖之助は落ちないように抱きかかえた。
 と言っても浮いてるのであまり関係はないのだが。。


「いきなり飛びかかってくると危ないじゃないか、フラン」


 苦笑しながら霖之助は、フランの頭を撫でる。
 抱きつかれたままの格好なので撫でにくいが……。
 むしろ何か突き刺さるような視線を感じるのも、きっと気のせいだろう。


「……そもそも君たち吸血鬼というのは夜行性じゃないのかい?」


 気のせいついでにかねてからの疑問をぶつけてみた。


「別に太陽の光は天敵じゃないわ。嫌いなだけで」
「そういうことー。それに昼じゃないとみんないないし」


 フランの声のトーンが変わる。


「私としては、別に夜でもいいんだけど」


 フランは抱きついたまま妖艶な笑みを浮かべ、霖之助の首筋に軽く口づけ。
 霖之助の位置からは、その表情を見ることは出来なかったが。


「そう言うわけには参りません。そろそろ帰りますよ、お嬢様。妹様」
「なによ咲夜、もう来たの?」
「あ、咲夜だー」


 ドアを開けて入ってきた紅魔館のメイドは、霖之助を見て瀟洒な会釈。
 その後ろから、金色の妖狐が続く。


「店主殿、橙を迎えに来たのだが……」
「あの猫だったらさっき、地獄の猫と裏で遊んでたわよ」
「ふむ、そうか」


 レミリアの言葉に、藍はなにやら思案を巡らせる。


「良かったら君たちも一緒に夕飯を食べていくかい?」
「いいのですか?」
「うん?」
「なに、少々増えたところで手間は変わらないさ」


 どちらにしろ、作るのは霖之助ではないのだ。
 それにそうすれば、食費を保護者からせしめるのも可能。

 さらにまるで保育園のようなこの状態を公認している一番大きな理由は、
この良識ある保護者たちが足を運んでくれるようになったことだ。

 咲夜はもちろんのこと、慧音や妹紅、藍はなかなかの上客だった。
 特に藍は紫の式と言うこともあって、外の世界の道具についての知識も深い。
 気になるのはやはり使い方を教えてくれないことと、
藍の買っていった道具がひょっとしたら貴重品だったのではないかと霖之助があとで悶々とすることくらいだ。

 まさに一石が二鳥にも三鳥にもなる。
 香霖堂は順風満帆だった。







「今日のお仕事終了です」
「実によく働いたな」
「全く同感だよ」
「店主殿はずっと本を読んでいたように思うのだが」
「ああ、それが僕の仕事だからね」


 夜の香霖堂に集まっているのは咲夜、慧音、霖之助、藍の保護者組だ。
 咲夜はレミリアを、藍は橙を寝かしつけてから香霖堂にやってきて、日頃の悩みや愚痴、相談を肴に酒を酌み交わすのが日課になっていた。


「最近お嬢様の好き嫌いに困ってまして……」
「そう言えばうちの橙も、最近……」
「寺子屋でもよくその相談事が来るな」
「そうだね、魔理沙の時は……」


 喋り、酒を呑む。
 そしていつの間にか眠り、気が付くと朝になる。
 まさに素晴らしき日々。











「……寝たわね」
「さて、準備が整ったわけだが。今日は誰からだったかな?」
「私だ」
「あら、そうだったわね。じゃあ今日も楽しみましょうか。ウフフ……」

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No title

最後のが気になる!!

楽しむって!?

チルノ「夜枷に決まってるでしょー!!」

これってもしかしてもしかすると寝てる間に皆に襲われてたりするんですかね?

それなら俺大歓喜!

No title

ラストが意味深杉
プロフィール

道草

Author:道草
霖之助がメインのSSサイト。
フラグを立てる話がメインなのでお気を付けください。
同好の士は大ウェルカムだよね。
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