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8月も中旬なので、ウェブはくしゅのお礼画面6-10を更新しました。
そういえば魔理霖ってあんまり書いたこと無いかもしれない。


というわけで昔上げてた奴のまとめ。








『6.無題』


「じゃーな、香霖、また来るぜ」
「次は客としてきてくれると嬉しいんだがね」
「気が向いたらね。じゃあまた、霖之助さん」

 霖之助は霊夢と魔理沙を送り出すと、ふたりが飲んでいた湯飲みを持ち台所へと向かった。
 洗い物……はあとでまとめてするとして、戸棚から別の湯飲みを取り出す。
 霖之助のものとおそろいの湯飲み。

 霖之助はいつもの定位置の向かい側にその湯飲みを置くと、お茶を注ぎ込んだ。
 ちょうどいいタイミングで、玄関のカウベルが来客を告げる。

「こんにちは、霖之助さん」
「やあ、霊夢。また会ったね」
「ええ、いつものことだもの。それに、ちょうど良かったみたいだし」

 霊夢は迷い無く霖之助の向かい側に腰掛けると、湯飲みを手に取った。
 もうひとつの、霊夢専用。

「……おいし」

 霊夢がホッとした表情を浮かべる。
 いつもとはちょっと違う、霖之助とふたりのときだけに見せる緩んだ顔。




『7.ドM妖夢(v妖夢)』


「霖之助さんの怒ったところを見たことあるか、ですって?」
「ありますよー。寒い中雪かきさせられました、ひどい話です」
「いや、そうじゃなくてだな、もっとこう……」


 魔理沙は首を傾げる霊夢と激しく頷く妖夢を前に、ジェスチャーを交えながら説明を続ける。


「例えば怒鳴りつけたりとかさ、思わず手が出たりとか……わかるだろ?」
「言いたいことはわかるけど、霖之助さんでしょ? 想像出来ないわね」
「ああ、かくいう私もまだ見たことがないぜ」
「静かに怒るタイプですからねぇ。ああ、あの日のことは今思い出しても……みょふんみょふん」


 なにやら興奮している妖夢を不審に思ったが、とりあえず話を進めることにした。


「というわけで、だ。香霖の怒ったところが見たい」
「怒らせればいいじゃない」
「私が怒られるのは嫌だぜ」
「じゃあやめれば?」
「……だけど親しい相手の知らない顔も見てみたいというかさ……」


 口ごもる魔理沙に、霊夢はため息。


「要するに、霖之助さんが普段言わないことを聞いてみたいというわけでしょう?」
「……少し違うが、もうそれでいいや。妖夢、なにかいい案はあるのか?」
「ええ、こんな日が来るかと思って温めておいた作戦がですね」





「霖之助さん、こんなのが落ちてたんですけど」
「……なんだい、それは。ああ、腐った蓋か」
「みょふん。
 ……あの、お手洗いに虫が」
「ん? ウジ虫でも湧いてたかな?」
「はふん。
 あ、あの。さっきの蓋……どうしましょう?」
「蓋なんて捨ててしまいなさい」
「はぁ……ん」




『8.選択肢ネタ。いつか書きたい』


 心頭滅却すれば火もまた涼しという格言がある。

 意味をはき違えてはいけない。
 これは最期くらい無駄なあがきをせず静かに迎えようという事だ。

 ……まったく同意しかねる。
 人は苦しい事や辛い事から逃れるために便利な道具を開発し、乗り越えてきた。
 それが人の強さであり、弱さでもある。

 ……つまり何が言いたいかと言うと。


「珍しいですね、こんなところで」
「……ああ、君か。あまりにも暑いんでね。どうにかやって涼めないかとこうして湖までやってきたのさ」
「氷精でも抱きに来たんですか?」
「大の男が氷枕に戯れるのはあまり風流ではないね」


 誤解を招きかねない発言に、霖之助は首を振る。


「かといってそうも言ってられない天気だからね。せめて氷でも分けてもらおうかと思ったんだが……」
「あら、残念ですね。あの氷精ならさっき魔理沙が連れて行くのを見かけましたよ」
「……そうか。なら絶望的だな」
「霊夢みたいに幽霊で涼んではどうですか?」
「幽霊にいい思い出はないんだが……それも手段ではあるね」
「もしくは……」


 彼女……咲夜は、手に持っていたバケツを少し掲げて首を傾げた。


「紅魔館にいらっしゃいます? 今うってつけの魔法をパチュリー様が試そうとしているところですので」
「魔法?」
「ええ、何でも氷を作る魔法だとか」
「七曜で氷を作るのかい? 確かに気になるが……そのバケツは?」
「はい、ですから水をくみに」


 言って咲夜は湖の畔に移動した。


「そんなこと、普通のメイドにやらせればいいだろうに」
「妖精にですか? そんな事させたら紅魔館の床が水浸しに……」
「……そうだな」


 時を止められる咲夜なら運搬もお手の物だろう。
 さて……。


1.咲夜を手伝う(紅魔館ルート)
2.氷精を探しに行く(魔理沙&レティルート)
3.幽霊で涼む(霊夢&妖夢ルート)
4.川に沿って歩く(妖怪の山ルート)
5.人里に行って暑いという感情を紛らわす(幼馴染みルート)
6.無縁塚に行く(冥界ルート)
9.心頭滅却する。




『9.霖之助の好みについて』


「髪を切りたい?」
「はい。……ああ、私のじゃないですよ。妹様のです」
「ふむ、吸血鬼の髪をね……」
「ええ、それでちょっと変わったハサミなどあれば、と」
「ああ、それならちょうどいいのがあるよ」

 風変わりな道具というのはわりとどこにでも転がっているものだ。

 瞬く間に市場から消えたにせよ、ただの試作で終わったにせよ。
 需要があれば供給もある。
 その逆もまた然り。

「……というわけで、先日入荷したのがこれさ」

 入荷と言っても無縁塚で拾ってきたのだが。
 もちろんただ拾っただけでは商品になり得ない。

 道具を整備し、何物であるかを確かめ、きちんと値が付けられた時点で初めて商品となり得るのだ。

「この輝きは……銀ですか」
「その通り。よほどの道楽者が作ったんだろうね」

 意外に無縁塚に流れ着くのがこういった道楽品である。
 ……外の世界で失われる機会が多いのだろう。
 持ち主が忘れたのか、それとも持ち主自体に何かあったのか……それはどうでもいいことだ。

「未使用のようだが、美術品としての価値は……あまりないようだね。
 作った職人は実用向けに制作したようだけど」

 咲夜は一通りそれを確認すると、頷いた。

「頂くわ」

 ……やはり商売というものはこうでなくてはいけない。

「ああ、君ならそう言ってくれると思ったよ」

 ケースごと咲夜に渡しながら、霖之助は満足そうに言った。

「……ところで霖之助さん」
「なんだい?」
「もし、ですけど」

 咲夜はやや視線を逸らし、ためらいがちに尋ねる。

「もし霖之助さんが妹様の髪を切る事になったら、どれくらいの長さで切りますか?
 つまり、その、霖之助さんの好み……とかあれば」
「いや、似合ってればそれでいいと思うんだが」
「そうですか」

 咲夜は落胆したかのように肩を落とす。
 霖之助の答えは彼女のお気に召さなかったようだ。

「うーん、そうだな。
 僕としては……」
「あ、やっぱりいいです、失礼します」

 言うが早いが、咲夜の姿は消えていた。
 あとには何も残っていない。

「……珍しいな」

 完璧な彼女があそこまで慌てるとは。
 それに、支払いまで忘れるなんて。







「さくやー。お土産はー?」
「え、ええ妹様? 今日は特に何も……」
「あれ、なにこれハサミ? なにか切るの?」
「いえ、髪を切ろうか迷ってたんですけど……」

 怖くて聞けなかった、など言えるはずもない。
 もし自分が好みから外れていたりしたら、次からどうやって会えばいいのか。
 次から……。

「あ」
「なに?」
「……支払いを忘れました」

 また会いに行かねばならない。

 それならそれでいい。
 今度はもっと上手くやれるはずだから。




『10.幼女組の抱き枕にされた霖之助、と言うネタ』


「……ようやくか」


 霖之助は皆が寝静まった事を確認して、ようやく安堵のため息を吐いた。

 どうしてこうなったのか。
 いつからこうなったのか。
 最近の霖之助はすっかり抱き枕扱いになっていた。

 確か紅魔館の当主が先導してきたような気がするが……。
 これも運命なのだろうか。

 幼い子ばかりなので外の世界の道具に興味が出るように育てようとしてみるが、なかなか成果が出ない。


「さて……」


 まず右足を引き抜く。
 氷精が密着していたせいでとても冷たい。
 ただ彼女は一度寝入ってしまえばまず起きないので安心だ。
 次に左足を慎重に。
 緑色の髪をした妖精は少し臆病で、起こさないように細心の注意を払わなければならない。

 足が自由になれば次は左腕。
 猫のように丸くなった式神を刺激しないように移動させる。
 身体の大半が自由になり、ようやく上体を起こしたところで胸の上に乗っていたフランがずり落ちた。
 自由になった手で静かに抱き留め、布団に寝かせる。

 後頭部のルーミアをはがし、やっとの事で脱出。
 起こさないように静かに居間に移動し、一息ついた。


 もう来るな、と一言言えばすぐにでも解放されるだろう。
 しかし妖精の拾ってくる奇妙なものや紅魔館の主の買い物で商売は成り立っているから困りものだ。

 お茶を入れようと茶葉を取り出したところで……背後で襖の開く気配がする。

 とすん、と背中に軽い衝撃。
 視界の端に紅い羽根が見えた。


「眠れないのかい?」


 尋ねてみるが、彼女はただ頭を押しつけるだけ。

 そう言えば、右腕近くにいたはずの彼女はくっついてはいなかった。
 もう寝たものと思っていたのだが……。


「眠くないわけじゃ……ないのか」


 押しつける身体に力が少ない。

 さて、と思い出す。
 まだ魔理沙が小さかった頃の話だ。
 よく彼女もこうやって寝る間際に駄々をこねたものだ。


「……どれ」


 レミリアの体を前に回し、優しく抱きしめながら背中を撫で擦る。
 軽く抱き合う形になるが……レミリアは眠気のほうが勝ったようだ。
 安心したような表情で、まぶたを閉じる。


「お嬢様」


 振り返ると、咲夜が立っていた。


「後は任せるよ」


 霖之助はレミリアの身体を咲夜に預ける。
 小柄とはいえ、女性である咲夜では軽々と、とは言いがたい。


「……お疲れ様」


 ようやく今日の役目を終えた両手で、咲夜の頭を撫でた。

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